α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI薬)
α-GI薬の働き・対象者・副作用
糖の消化・吸収を助けるα-グルコシダーゼという酵素を阻害することで、腸からの糖の吸収を穏やかにします。 糖尿病初期の患者から重度の人まで。食後血糖値が高くなってしまう人。 腹部膨満感・おなら・下痢。低血糖。 |
![]() |
α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI薬)について
糖の消化や吸収を助けるα-グルコシダーゼという酵素がありますが、糖尿病の人は糖の消化や吸収を抑えたいので、α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI薬)を服用することによって、α-グルコシダーゼの働きを阻害し、糖の吸収を穏やかにします。
1日3回食前に服用することで、食後急に血糖値が上がらず、緩やかに長い時間をかけて上がります。血糖値がゆっくりと上がることによって、高血糖による細胞組織の損傷を防ぎます。
α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI薬)は、腸内でガスを発生させる作用がありますので、腹部膨満感・おなら・下痢といった、消化器系の副作用がでることがあります。
また、この薬だけで低血糖を起こすことはほとんどありませんが、他の薬と併用することで、低血糖になる場合があります。もし低血糖になったら、アメやジュースなどのショ糖は吸収が悪いので、ブドウ糖の飴を食べるようにしてください。
α-グルコシダーゼ阻害薬は、糖尿病の人に使われる薬ですが、糖尿病予備軍である境界型の人にも、予防的に使われることがあります。
代表的なα-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI薬)
一般名 |
商品名 |
メーカー |
用法・用量 |
アカルボース | グルコバイ | バイエル薬品・田辺三菱製薬 | 150~300mg/日、1日3回食直前 |
ボグリボース | ベイスン | 武田薬品工業 | 0.6~0.9mg/日、1日3回食直前 |
ミグリトール | セイブル | 三和化学研究所 | 150~225mg/日、1日3回食直前 |
同カテゴリ「糖尿病の治療法」内の記事一覧
糖尿病や持病があっても入れる終身保険!
最近はご高齢の方が増えてきたこともあり、糖尿病・高血圧など、持病があっても入れる保険が充実しています。通院中・服薬中でも加入可能な終身保険(死亡保険)をご紹介しておきます。
スポンサードリンク
<ページの一番上へ>
<サイトのTOPページへ>